あと1ヶ月足らず、9月に次期フラッグシップiPhone 13(仮)発表は確実視されていましたが、「9月に複数回の製品発表イベントが開催される可能性」の噂も飛び出してきました。アップルのイベントは時差の都合から日本では深夜2時~になりがちのため、なるべく1回で済むことを願う人も少なくなさそうです。
iPhone 13(仮)発売は9月第3週?から次期Mac miniは2022年に延期?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
今年秋にはiPhone 13(仮)やiPad mini 6(仮)、新AirPodsがまとめて登場の噂
新型iPhoneの発表は、去年こそ新型コロナ禍により10月となりましたが、今年のiPhone 13(仮)は例年通り9月発表に戻るとの予想が有力です。ほかApple Watch Series 7(仮)の確実と見られていますが、他にもいろいろと今年秋に発表されるとの噂話です。
アップル社内に情報網を持つらしいBloombergのMark Gurnman記者によると、同時期に発表される新製品はAirPods 3(仮)や第6世代iPad miniおよび第9世代iPad、および次期MacBook Proとのこと。
まずiPhone 13については、ノッチが小さくなりつつカメラ機能や処理速度が改善した「昔ながらの“S“モデル」だと述べられています。
ちなみに他の情報源からも、iPhone 13が前年からのマイナーチェンジに留まるため、製品名は「iPhone 12s」になるとの予測lもありました。もっとも「本当にiPhone 13という名前になる」とのサプライチェーン情報も届けられています。
またApple Watch Series 7はディスプレイの改良と「ちょっとした再設計」、AirPods 3は「新しいインイヤー形状と短いステム」ということで2016年(初代)以来の「最も重要なアップデート」になるとの見通しです。
かたや次期MacBook Proに関しては、Gurman氏は自らが買った16インチMacBook Pro(2019年11月発売)が最新のハイエンドなMacBook Proであり、これが「2周年を迎える前には」新型が発売されると述べています。つまり11月までには発売されると示唆しており、iPhone発表とは1~2ヶ月ほど間を置くのかもしれません。
ほか次期iPad miniと第9世代iPad(廉価モデル)の予想については、後ほど個別の記事で扱っていますのでご参照ください。これほど多くの新製品が出待ちしているのであれば、「9月に複数回のイベント」も可能性がなくはなさそうです。
iPhone 13(仮)発売は9月第3週、Proモデルには1TBストレージ版もある噂
米大手証券会社Wedbushのアナリストであるダニエル・アイブス氏が、iPhone 13発売は9月の第3週だと予測しています。
そのメモが根拠としているのは、アジアのサプライチェーンから集めた「第3四半期におけるiPhone 13の製造台数が、iPhone全体の35~45%を占めている」との見通しです。すなわち発売時期が「通常」つまり(昨年より1ヶ月早い)9月になるからこそ、それほどの台数が製造できるというわけです。
また高価なiPhone 13 Proモデルには、1TBの内蔵ストレージオプションも用意されるとのこと。この予想はアイブス氏が以前も主張していたことですが、Proモデルに噂される「カメラ機能の大幅な強化」には、画像や動画ファイルサイズの巨大化も伴いやすいもの。ちょうどBloombergがProモデルでは動画撮影にてProResフォーマットでの記録可能との見通しを伝えたばかりであり、従来モデルの上限だった512GBの倍となる1TBオプションを用意するのも必然とも思えます。
ほかアイブス氏は、Proではないモデル(iPhone 13やiPhone 13 mini)にもLiDARスキャナが搭載されると予想しています。もっとも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「LiDARスキャナはProモデルに限られたままだ」と否定していました。
たとえ非ProモデルにLiDARスキャナが載らなくとも、センサーシフト式手ぶれ補正機能が付くとの観測もありました。iPhone 13シリーズは、どれを買ってもカメラ性能には満足できる見込みが高そうです。
次期ハイエンドMac mini、「マーケティング上の理由」で2022年に延期のウワサ
新型Mac miniは次期MacBook Proと近い時期、すなわち2021年秋ないし年内に発売との予測が有力となっていました。が、ここに来て「マーケティング上の理由」から2022年まで発売延期の可能性が出てきたとの観測が届けられています。
先日も「M1X」(現行M1チップをベースに、CPUやGPUコアを追加したプロセッサ)Mac miniのレンダリング画像を公開していたLeaksApplePro氏は、「M1X Mac miniは“マーケティング上の理由“から遅れるようだ、哀しい」と述べつつ、再設計版MacBook Airとともに2022年の第1~2四半期にリリースされるとの趣旨を付け加えています。
「マーケティング上の理由」とは、これに先立ち「新Mac miniが新MacBook Proの直後に登場」と噂された文脈から考えると、新MacBook Proに注目を集めるためにあえて新Mac mini側の発売を遅らせるとも解釈できます。
しかし「持ち運びできる高性能マシン」と「小型かつ拡張性に富んだデスクトップ」とは顧客がかぶらず共食いもないとの声もあり、むしろ改善の兆しもない半導体不足のため優先順位を付ける必要に迫られているのかもしれません。
今回の噂話は、「次期MacBook Airが2022年(半ば)に発売」との予測を補強した面もあります。こちらは4nmプロセスで製造された「M2」チップを搭載する(M1XはM1と同じく5nm説が有力)と見られており、現行モデルよりも高速化しつつバッテリーもさらに長持ちになると期待したいところです。
次期iPad miniの金型と称される写真が公開。ベゼルは薄く側面Touch IDボタンで全画面デザインか
先にも言及された第6世代iPad miniにつき、「工業デザイン」に沿ったアルミニウムの金型と称される写真が公開されています。こうした金型は、一般的にはサードパーティーのケースメーカーなどが独自に入手し、アップルが正式発表する前に作ったものがありがちです。
さて有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)xleaks7氏の協力で入手されたという金型写真からは、ホームボタンをなくしてTouch IDを側面電源ボタンに統合し、ベゼルは狭くして全画面デザインに近づけるという、以前からの「第4世代iPadを小さくしたもの」との噂と一致しています。
これでまた、「第6世代iPad miniは本体サイズは据え置きのまま画面が広くなる」可能性がさらに強まったかっこうです。ちなみに画面サイズの予想としては、8.5~9インチから8.3インチ説まで少し幅があります。
他の情報源からは、本デバイスが最新のA15(仮)チップを搭載し、従来のLightningポートからUSB-C端子に替わるとの予想もありました。EUでは全てのスマートフォンや電子機器にUSB-C採用を義務づける動きが進行中ですが、アップルとしてはiPadシリーズはUSB-Cに統一し、iPhoneは完全ポートレスに移行する計画かもしれません。
第9世代iPad廉価モデル、2021年秋に薄くて高速で学生向けに発売のウワサ
アップル内部情報リーク界の重鎮・Mark Gurman氏が「今年秋、学生向けに薄型デザインとプロセッサを改良した第9世代iPad」が発売されると述べています。この予想はGurman氏が切り口を変えて何度か言及していることでもあり、それだけ確信があると思われます。
いずれ第9世代が登場することは(教育市場向けに重要な製品でもあり)確実でしたが、ようやく時期が絞り込まれてきた模様です。現行の第8世代は昨年の9月に発表されており、新モデルも今年9月にiPhone 13と同時ないし月内の別イベントで発表されればキリはよさそうです。
無印iPadは最も廉価なモデルながらも着実に進化しており(上位モデルの追加を周回遅れで取込むことで)2018年の第6世代ではApple Pencilに対応し、第8世代では機械学習コアのNeural Engineも搭載しました。次期iPad 15ではSwift PlaygroundsによりiPhoneとiPadのアプリケーションを構築できるようになりますが、高性能化した第9世代iPadでは「学生向けの安価なプログラミング学習環境」が強調されそうです。