アップルは9月21日に、第4世代となるスマートウォッチ「Apple Watch Series 4」を発売する(参考記事:新Apple Watchが遂げた驚異的進化の全貌)。これに先立ち、既存のモデルでも利用できるwatchOS 5も無料でダウンロード可能となった。
Apple WatchはiPhoneと組み合わせて利用する製品でありながら、スマートウォッチカテゴリだけでなく、世界の腕時計の売上高でも1位となった。機械式時計の価格はApple Watchの10倍前後も一般的であるため、 Apple Watchの販売本数が極めて多いことがわかる。
そんなApple Watchは、Series 4で初めてのデザイン変更が施されたが、最も重大な変更点は、iPhoneで動作するiOS 12とアプリにあった。
30%以上拡大したオールスクリーン
Apple Watchはこれまで、38ミリ、42ミリという2つのサイズで展開されてきた。ケースにはアルミニウム、ステンレススチール、18金もしくはセラミックが用意されてきたが、Apple Watch Series 4では新たな40ミリと44ミリの2つのサイズ、アルミとステンレスの2つの素材のみが用意された。
ケースのサイズの拡大以上に、ディスプレーサイズはより大きくなった。わかりやすく言えば、これまで42ミリを使っていた人は、40ミリにサイズダウンしても、同じような画面を得ることができるほどだ。その秘密はiPhone X同様、オールスクリーンと呼ばれる端から端まで敷き詰められた縁なしのディスプレーにある。
Apple Watch Series 4 44ミリ スペースグレー。ボディの拡大はわずかで、薄型化が非常に目立ち、装着感も非常に軽快となった。背面のデザインは、通信の安定性と心電図に対応するため、セラミックとサファイアガラスとなった(筆者撮影)iPhoneのように角は丸くなり、ケースの形状を反映するようになった。そのため、炎や液体金属、煙幕、万華鏡などのパターンを表示する文字盤も、端まで美しく表示され、デザイン上の引っかかりもなくなる。ちなみに炎・液体金属・煙の文字盤は実写で撮影されたものであり、万華鏡も毎回パターンが変わるようアルゴリズムが組まれている。
またSeries 4向けに用意された新しいフェイス「Infograph」は、最大9つのコンプリケーションを配置することができ、スマートウォッチらしい情報リッチな文字盤を自分で作ることができる。しかも、文字盤の外側に配置したコンプリケーションには、弧を描いたグラフを表示することもでき、情報の視認性を高めてくれる。
シンプルなフェイスとInfographは、どちらもApple Watch Series 4の縁まで敷き詰めた、拡大されたオールスクリーンを生かす機能と言える。