スイス・バーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2018」にて、セイコーウオッチは、今年も新作を数多く発表。2018年は同社メカニカルダイバーズ50周年のアニバーサリー・イヤーであることから、その主役は「プロスペックス」のダイバーズウオッチです。
GPSソーラーウオッチ「アストロン」には、おもに休日やレジャーなどオフシーンでの使用をイメージした初のスポーツモデルが登場しました。新シリーズ「エグゼクティブスポーツライン」として展開されます。掲載写真はすべてクリックで拡大表示。価格はすべて税別で、発売月はすべて予定です。
なお、2017年より別ブランドとして独立した高級ウオッチブランド「グランドセイコー」のレポートは、別記事にてお届けします。
セイコーが1968年に発表した機械式ダイバーズウオッチ。それは当時、世界最高水準の10振動ハイビートムーブメントを、世界初となる裏ぶたのないワンピース構造の300m防水ケースに搭載していました。今回、この画期的なモデルのデザインを忠実に復刻。オリジナルのシャープなケースを、ザラツ研磨を駆使して再現しながら、300mの空気潜水仕様を飽和潜水仕様へとスペックアップしています。
また、ピラミッド状のパターンが刻まれたストラップの素材は、オリジナルの塩化ビニールから強化シリコンに、ガラス風防も無機ガラスから内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラスへと変更されました。
ムーブメントは、高級機械式時計を一貫して製造する雫石高級時計工房製のダイバーズウオッチ専用自動巻きムーブメント「8L55」。毎時36,000回(毎秒10振動)という高速振動により、安定した精度を実現。動力ぜんまい、ひげぜんまいに独自開発の合金を採用し、ひとつの香箱で約55時間のパワーリザーブを実現しています。
ケース外径は44.8mm(りゅうず含まず)、厚さは15.7mm。ケース素材はダイヤシールド処理のSS(ステンレススチール)。価格は55万円。世界限定1,500本で6月9日発売予定。
メカニカルダイバーズ50周年を記念したもうひとつのモデルが「ディープフォレスト」。ダイヤルとベゼルの深いグリーンは、美しい海を育む「屋久島」の豊かな森からインスパイアされたもの。
深いグリーンのベゼルリングは、対傷性に優れたジルコニア・セラミックス製。また、針やインデックス、さらに、潜水時の経過時間を測定するベゼル上の目盛り(▽マークから20まで)にもルミブライトを直に塗布。水中や暗所での視認性が向上しています。
ムーブメントは自動巻きで、キャリバーは「8L35」(8振動/秒)。パワーリザーブは50時間。ケース外径は44.3mm(りゅうず含まず)、厚さは15.4mm。風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス、300m飽和潜水用防水。ケースとブレスはダイヤシールド処理のSS製で、交換用の強化シリコンストラップ(ブラック)が付属します。価格は32万円。世界限定1,968本で、7月7日発売予定。