毎日の時刻を教えてくれる時計のベルトには、いくつかの種類がある。そして、革ベルトは、時計をより魅力的に演出してくれる効果も備えているアイテムだ。いつまでも愛用できるように、適切なケア方法や長持ちさせるポイントなどについて解説しよう。
革ベルトの高級ブランドのひとつ、ジャン・ルソーは定番素材のカーフやアリゲーターのベルトを中心価格帯2万円から4万円程度で展開する。革ベルトの取り扱いに自信がついてきたらオーダーメイドにも挑戦してみたい。ジャン・ルソーは自社でなめし革工場を所有するため、サーモンやガリューシャ(エイ)といった斬新な素材も取り揃える。(問)アトリエ ジャン・ルソー Tel.03-6280-6721基本の手入れ方法
時計は、単に時を告げるためだけのツールではない。手元に花を添え、時には身に着ける人のステータスを引き上げるアイテムでもある。
時計に付属するブレスレットには、金属製の他にも、革ベルトなどが人気だ。革製には独特の風合いがあり、ソフトな着け心地に数多くのファンが存在する。
そんな革ベルトは、適切な手入れをすることをおすすめしたい。その基本的な方法について見てみよう。
はじめに、水に浸け置きする方法について説明しよう。ホームセンターなどでバネ棒外しを求め、時計のケースからベルトを外す。
洗面器に薄い石けん水をたっぷり張っておこう。そこに、外したベルトを数時間、浸しておく。ひどい汗染みなどがあれば、一晩浸しておいても良いだろう。
大切なことは、革全体に石けん水を染みわたらせることだ。そうすることで、汚れをしっかりと排出させられる。
水が染み込んでいくと、革が変色していく。不安になり石けん水から早めに上げてしまう人もいるだろう。しかし、これだと十分に汚れを落とすことはできない。
ただし、品質の良くないものや、染め方に難がある場合などは、色落ちすることがあることも、併せて理解しておこう。
バネ棒外しを探すには、時計工具メーカー、ベルジョンのカタログをのぞくと早いだろう。長さ142mmの定番のバネ棒外し(型番BE6767-F)は税別1850円。(問)五十君商店 Tel.03-3835-2592水に浸け置きした後は、石けん水を真水でよく洗い流そう。そして、乾いたタオルなどで十分に水気を取る。その後、乾燥するまで、日に当たらない場所で乾燥させる。
乾かす時は、直射日光は避け、ドライヤーで温風を当てることもNGだ。急がず慌てず、1~2日間を目安としてゆっくりと乾燥させたい。
湿気がなくなるに従って、汗染みの跡が薄くなっていくことが分かるだろう。臭いもなくなり、清潔感のある状態に戻っていく。
よく乾燥させた革に、保革クリームを塗る。表面にのばしてから、柔らかい布で丁寧に磨くように手入れしよう。そうすることで、艶や滑らかさがよみがえるのだ。
磨き終えたら、バネ棒を使ってベルトをラグに取り付ける。以上が、基本的なクリーニング方法である。
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