スマートウォッチはスクエア画面の割安モデルが人気 - 古田雄介の家電トレンド通信

huaweiwearabless 02/04/2022 635

ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの時計コーナーの一角にあるスマートウォッチ売り場

 スマートウォッチはスクエア画面の割安モデルが人気 - 古田雄介の家電トレンド通信

今回は、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでスマートウォッチの売れ筋を取材しました。【画像】売れ筋第1位となった、ファーウェイの「HUAWEI Band 6」。価格は7,870円とお手ごろだが、血中酸素レベルが測れるなど充実した機能を持つ最近の動向について、売り場を担当するグループリーダーの加島琢洋氏は「中高年を中心に運動不足を解消しようという人が増えていて、フィットネス関連グッズは全般的に人気がありますね。その流れで、運動のデータや健康情報が収集できるスマートウォッチも好調です」といいます。最近は低価格帯のヒットモデルが多く、特に画面が四角形のスクエアタイプの伸びが目立っているとか。「スマートウォッチ選びの三カ条」を踏まえて、売れ筋トップ5を見ていきましょう。なお、売り場が異なるApple Watchは調査の対象外となります。<スマートウォッチ選びの三カ条>上位機の指名買いでないなら、予算の目安は25,000円程度。この価格帯の選択肢が広がっている。電子マネー対応の有無とGPS搭載の有無はモデルによって分かれるところ。要チェック。習慣的に使うなら、用途を問わずバッテリーの持ちは重要。上位なら1カ月以上持つモデルもある。※本文と写真で掲載している価格は、取材した2021年10月27日13:00時点のものです。日々変動しているので、参考程度に見てください。第1位…8,000円以下で血中酸素レベルが測れる「HUAWEI Band 6」一番人気となっていたのは、ファーウェイの「HUAWEI Band 6」でした。価格は7,870円。旧世代の「Band 4 Pro」よりも表示領域を148%拡大した1.47インチディスプレイを採用し、血中酸素レベルの測定や96種類のワークアウトモードを備えています。バッテリーは目安値で2週間持つ仕様です。「コストパフォーマンスを含めて入門機として完成度が高いモデルですね。バッテリーの持ちもよく、画面サイズが大きくなって使いやすくなるなど、使いやすさは上々です。一般的な機能はひととおり入っているので、とりあえずスマートウォッチを始めてみたいという人に良いモデルだと思います」第2位…Suicaが使えるGPS内臓モデル、ガーミン「Venu Sq」2位には、ガーミンの「Venu Sq」が続きます。GPSとSuica対応のFeliCaポートを備え、フル充電で約6日間(目安)駆動します。価格は23,580円~。「ガーミンのSuica対応モデルで最安です。GPS内蔵なので、スマホなしに走行マップが記録できますし、血中酸素なやストレスレベルも測定できます。『Apple Watchよりもバッテリーが持つものを』ということで検討される方もいますね」第3位…GPS内蔵で10日持つ「HUAWEI WATCH FIT」3位は再びファーウェイで、「HUAWEI WATCH FIT」がランクインしました。1位のHUAWEI Band 6よりも大画面の1.64インチパネルを採用し、GPSを内蔵するなど多機能になっています。バッテリー継続時間は連続10日間(目安)で、価格は15,020円でした。「名前のとおりフィットネスに特化したモデルですね。GPS内蔵なので、スマホなしでロードのログが取れます。より運動で使う意識の強い方に選ばれますね」第4位…Alexa対応で2週間使える「Amazfit GTS 2e」4位は、アマズフィットの1.65インチモデル「Amazfit GTS 2e」です。Amazon Alexa内蔵でバッテリー継続時間が最大14日(目安)あり、温度の測定機能も備えます。価格は20,800円でした。「若い人を中心にブランド全体で伸びています。知る人ぞ知る存在ですが、やはりスクエアタイプのこのモデルが一番売れていますね。コストパフォーマンスの高さと持ちの良さに加え、Alexa対応などユニークな機能を備えているところが注目されているようです」第5位…ランナー御用達、ガーミン「ForeAthlete 745」5位にはラウンドタイプが入りました。ガーミンの「ForeAthlete 745」で、価格は49,280円となります。GPS内蔵で、トレーニング負荷バランスを測定するなど高度な機能を搭載。Suicaにも対応し、駆動時間は約16日間(目安)です。別売オプションのランニングダイナミクスポッドと組み合わせると、ランニングフォームの分析も可能になります。「マラソンやトライアスロンなど、ランナーに特化したアスリート向きのモデルですね。多彩な機能を備えてタフな設計になっていることに加えて、バンドを含めてとても軽量なのが魅力です。駅伝やマラソンなどの中継を見ていると、このモデルを付けている選手をよく見かけますね」はみ出し情報…カシオとアシックスの共同開発G-SHOCKも話題ランキング上位以外で話題になっているモデルとして、加島氏はカシオ計算機とアシックスの共同開発モデル「G-SHOCK GSR-H1000AS-SET」を挙げます。20気圧防水のG-SHOCKらしいスペックに、モーションセンサーと専用アプリによるパーソナルコーチング機能を盛り込んでいるのが特徴です。価格は57,200円でした。「モーションセンサーをセットで使うと、正しいランニングフォームが追求できます。コーチが絶えずついていてくれる感じですね。少しでもタイムを良くしたいアスリート向けのスマートウォッチといえます」 著者 : 古田雄介ふるたゆうすけフリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。

古田雄介