ついにApp StoreからEpic Gamesの開発者アカウントが削除され、フォートナイトに端を発した訴訟も第2ラウンドに。Facebook等もアップル批判に参戦しているものの、企業同士が連合することも独禁法違反の恐れがあるため、当面は大きく事態が動くことはなさそうです。
iPad Air 4(仮)は全画面デザイン?から折りたたみiPhoneが開発中?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
折りたたみiPhoneが開発中?2つのパネルをヒンジで繋ぎ合わせているとの噂
サムスンの折りたたみスマートフォンも第2世代に突入したなか、アップルのフォルダブルへの動きは一向に見えず。そこに有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報をもたらす人)Jon Prosser氏が折りたみみiPhoneプロトタイプの目撃情報を発信しています。
Prosser氏いわく開発中の折りたたみiPhoneはiPhone 11のような丸みを帯びた角を持ち(iPhone 12(仮)シリーズは角張ったフラットデザインとの噂)外側ディスプレイには顔認証用カメラを収めた「小さな額」があると述べられています。
要となる折りたたみ機構は、2つの独立したディスプレイパネルをヒンジで繋ぎ合わせているとのこと。同様の構造を持つマイクロソフトのSurface Duoは継ぎ目を隠そうとしていませんが、こちらは「かなり連続的で継ぎ目がない」と主張されています。
アップルは表だって折りたたみデバイスを予告や示唆したことはありませんが、思わせぶりな特許はいくつも申請ないし取得しています。「折りたたみやすくするためディスプレイを温める」と他社製品の弱点を補うものもあれば、「複数の電子デバイスを備えたシステム」として物理的に接点のない2つの独立機器にリソースを共有させてニコイチにする技術もあり。さまざまな可能性が探られているため、逆にどれが本命か見えにくくなっていました。
大手証券会社UBSはアップル製品ユーザーが折りたたみデバイスに関心が高く、プレミアム価格を支払っても良いと考える調査結果を報告。その潜在的ニーズに応えるように、アップルもこのカテゴリに「着実に取り組んで」おり、2021年に折りたたみiPadが投入される可能性が高いと予測していました。シリーズ史上初めて1000ドルの大台突破したiPhone Xが消費者に受け入れられた前例もあり、おそらく高価になる折りたたみiPhone/iPadも意外なヒットを呼ぶかもしれません。
iPhone 12 Pro(仮)は120Hz画面をテスト中、ただし60Hzで出荷される可能性が高いとの噂
iPhone 12 Pro Max(仮)、120Hzディスプレイ搭載か。設定画面とされる画像が流出
今年のiPhone 12(仮)のProモデルに、iPad Proと同じリフレッシュレート120Hz(1秒間に120回書き替える)画面が搭載されるのか。これまで専門家やリーカーの間でも意見が割れていたお題が「アップルは前向きに検討しているが、実現しない可能性が高い」に落ち着きそうという観測です。
ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏によれば、アップルは120Hzパネルは確保できているものの、それを駆動するICがサプライチェーン上の問題(調達できない)に直面しているとのこと。そのためProモデルの発売を遅らせるか、60Hzのまま出荷するかの決断を迫られており、でも最終的には後者を選びそうだと述べています。
iPad Pro(2017年以降)では「ProMotion」と独自名称で呼ばれる120Hz画面は、すでに他社ハイエンドスマートフォンでは珍しい技術ではなくなっています。しかし120Hz仕様は従来iPhoneの60Hzよりも消費電力増が見込まれる上に、全iPhone 12モデルに搭載と思われる5Gも電力増となるはずで、近年アップルが重視している「バッテリーが長持ち」(iPhone 11 Pro Maxでは「シリーズ史上最長」を強調)とどう折り合いを付けるのかも気になるところです。
その後に有名リーカーProsser氏は「アップル社内で(実現するかどうかさておき)120Hz搭載を検討している」可能性を示す設定画面のスクリーンショットを公開。6.7インチ画面を備えたiPhone 12 Pro Max(仮)のPVT用プロトタイプで撮ったものと述べられています。
そこには「高リフレッシュレートを有効にする」と「アダプティブリフレッシュレートを有効にする」のトグルボタンが確認。うち後者は表示コンテンツに応じて120Hzと60Hzの間で自動調整すると表記されていますが、これはサムスンのGalaxy Note20 Ultraに搭載されたもの(高速な画面書き換えが不要なアプリでは60Hzに落として消費電力を節約)と同様の技術かもしれません。
ほかiPad Pro(2020)に搭載されたLiDARスキャナ(3Dセンサー)に言及したカメラアプリ設定画面もあり。動画撮影やナイトモード写真撮影のオートフォーカスや被写体検出がさらに精度を増すことがほのめかされています。
ここでいうPVTとはアップル製品が量産に至る3段階のうち最終段階。しかし「PVTモデルのハードウェアが機能を備えているか確認してください」との但し書きが、120Hz仕様ではないPVTモデルもある可能性を示しています。その一方で「ProモデルにLiDAR搭載」は定説となっており、こちらは調達が難航している噂もないため、期待してよさそうです。
台湾TSMC、iPhone 12(仮)用A14(仮)がA13をどれほど上回るかの手がかりを発表
iPhone用SoCであるAシリーズチップを独占供給する台湾TSMCが、今後のロードマップを発表。そのなかで製造プロセス7nm/5nm/3nmをざっと比較する表が提示され、iPhone 12に搭載とみられるA14(仮)チップのスペックが推測できるという話です。
iPhone 11シリーズのA13は7nmプロセスルールで、A14はおそらく5nm。そしてTSMCのロードマップでは7nmから5nmへの移行は最大30%の消費電力減、最大15%の処理能力増とされています。これはあくまでチップ単体の推定値であり、アップルの選択によっては「省電力よりも処理能力を優先」もありえるわけです。
TSMCが世界最先端の5nmをA14に投入すると見られる理由は、アップルが最大の顧客でありAシリーズチップが最優先のため。昨年も同社はiPhone 12向け受注確保のために250億ドルを5nm製造ラインに投じたと報じられていました。
ロードマップでは将来の3nmプロセス計画もざっと述べられていますが、こちらは2022年のiPhone 14(仮)向けと噂されています。かたや、かつてアップルと競合していた中国ファーウェイは米国の規制強化によりTSMCに直接発注が不可能になったことに加えて迂回してチップ入手もほぼ不可能となり、iPhoneとの技術格差が広がっていくのかもしれません。
Apple Watch Series 6(仮)と新型iPad、近日発表?EECデータベースに登録
アップルがEEC(ユーラシア経済委員会)データベースに未発表の新型Apple WatchとiPadを複数登録したことが発見されたニュース。同データベースはロシアやベラルーシなどの加盟国で暗号化技術を使うデバイスを発売前に申請が義務づけられているため、登録から数か月以内に発売されるパターンが定着しています。
新型Apple Watchは毎年秋に発売が恒例のため意外ではありませんが、注目したいのはiPadの方です。わざわざ「A2270、A2316」と「A2072、A2324、A2325、A2428、 A2429」と2組に分けられており、前例からもセルラーモデルとWi-Fiモデルが別々に申請される可能性は低いため、前者と後者は違うカテゴリー(新型iPad AirとiPad Pro)かもと推測されるしだいです。
Apple Watch Series 6(仮)ではiOS 14初期コードと台湾サプライチェーン情報の2つから、血中酸素飽和度(SpO2)測定機能の搭載がほぼ確実視されています。かたやiPadシリーズに関してはいまだ情報が錯綜しており、引き続き情報を追っていきたいところです。
iPad Air 4(仮)、側面Touch IDでUSB-C採用?Proのような全画面デザインか
iPad Air第3世代の後継機、iPad Air 4(仮)の噂は数々伝えられてきましたが、スペイン語で書かれたパンフレットらしき画像が公開されています。
そこにあるのはベゼルで全画面デザイン、従来Lightningコネクタに代えてのUSB-Cを採用した、まるでiPad ProのようなAirモデル。そしてTouch IDに言及している一方で正面には見当たらないため、側面ボタンに統合されていると推測されているしだいです。
しかも背面にはスマートコネクタがあり、(トラックパッド内蔵の)Magic Keyboardが接続できるとの記述もあります。iPad Pro(2018以降)以外のモデルでもMagic Keyboardが使えるとの予想は、有名リーカーL0vetodreamもつぶやいていました。
iPad Air 4は次々と噂が届けられて信ぴょう性が高まっていますが、気になるのはお値段です。11インチのLiqud Retinaディスプレイ搭載との予想を伝えた中国サイトMyDriversは、第3世代よりも150ドル高くなるとも述べていました。Pro並みのリッチな仕様になるのは歓迎として、価格までProに近づかないよう祈りたいところです。