2016年2月、サムスン電子がドイツ・フランクフルトに新しい店舗をオープンしました。その翌月、CeBITやBaselworldの取材後にフランクフルトから日本へ移動する予定だった筆者は、さっそくお店を訪問してみました。
フランクフルトで最も有名なショッピング通り「ツァイル」。歩行者天国の大通りに百貨店やレストランが並んでいる
ショッピング通りに面した高級ブランドのような店舗
フランクフルト中央駅からSバーンに乗って2駅、「Hauptwache」で降りると、そこにはショッピングエリアが広がっています。その通りに面した建物の1階に、「Samsung Pop-up Store」がオープンしていました。
これが新たにオープンしたサムスンストア。高級ブランド店のような店構えだ
店内にはGalaxy S7を中心に、最新デバイスが勢揃いしていた
最も目立っていたのは、最新の「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」です。20台以上の実機が並んでおり、自由に操作できるようになっていました。
こちらは5.5型画面の「Galaxy S7 edge」。価格は799ユーロだった
こちらは5.1型画面の「Galaxy S7」。価格は税込みで699ユーロ
高級感あふれるフロアの中央には「水槽」を設置し、Galaxy S7を水に沈めた状態で動作させていました。日本では防水が当たり前になり、アピールする必要もなくなった機能ですが、海外では高い防水性能を備えるのはXperiaくらいであり、まだまだ目新しいようです。
Galaxy S7 edgeを水に浸かった状態で動かすことで、IP68の防水性能をアピールしていた
Galaxy S7用キーボードカバーなど、アクセサリーも充実
タブレット製品としては18.4型の大型モデル「Galaxy View」はもちろん、ドイツで発売されたばかりのWindowsタブレット「Galaxy TabPro S」の姿もありました。
鮮やかなAMOLED画面のWindowsタブレット「Galaxy TabPro S」。最上位のLTEモデルは1199ユーロ
あくまでドイツ国内の店舗ということもあり、ドイツで売っていない「Galaxy Note 5」は並んでいません。Noteシリーズの最新モデルはNote 4のままでした。
Galaxy Note 5を買える国は意外と少ない。ドイツでも「S6 edge+」は売られているものの、Noteシリーズの最新モデルは「Note 4」だ
日本でも4月7日から全国のネットカフェに設置されるVRヘッドセット「Gear VR」も10台ほど置いてあります。ただ、VRヘッドセットを装着すると周囲が見えなくなるため、公共の場所でじっくり楽しむのは難しいもの。そのためか、店舗内には思う存分没頭できるようソファが用意されていました。
映画館のようなソファが用意されており、VRコンテンツをじっくり楽しめるようになっていた
アクセサリーの充実度にも注目です。発売されたばかりのGalaxy S7/S7 edge用カバーの品揃えは圧倒的。近所の家電量販店やキャリアショップにも基本的なカバーは入荷しているものの、キーボードカバーまで揃っているのはここだけでした。
アクセサリーも充実。S View CoverやLED View Cover、Flip Walletなど、多数のカバーを販売する
Galaxy S7用キーボードカバーの在庫もあった
フランクフルトでの存在感が拡大
サムスンの店舗がオープンする前、このエリアにはもともと家電量販店やキャリア店舗が並んでいました。これらの店でも、サムスンは大きな売り場を確保しています。その上でこうした店舗を構えたことで、一段と存在感が増しています。
もともとサムスンの扱いが大きいドイツだが、目立つ店舗を構えたことでさらに存在感が増した
アップルストアにも対抗できる勢いだ。フランクフルトではショッピングエリアの西側に位置している
これまでのサムスンストアとは大きく異なる高級感のある店舗だけに、今後、他の地域への展開にも期待したいところです。