ahamoを利用できる対応機種一覧も公開された。ドコモ販売機種については、現時点でAndroidスマートフォンは72機種が対応し、「iPhone」は「iPhone 6」以降、「iPhone SE」は第1世代以降が対応する。Android、iPhone合わせて93機種が現時点で対応することになる。さらに、au、ソフトバンクなどドコモ以外の通信キャリアが取扱う製品の基本的動作確認結果の機種リストも公開されているので、あわせて確認して欲しい(こちらの記事を参照)。加えて、ドコモオンラインショップとは別にahamo公式サイトで3機種が販売されることも明らかにされた。しかも特価なので要チェックだ。Androidスマートフォンは「Xperia 1 II」と「Galaxy S20 5G」の2機種で、Xperia 1 IIは新規/MNPで71,500円(税込)、機種変更で79,200円(税込)、Galaxy S20 5Gは新規/MNPが62,700円(税込)、機種変更が70,400円(税込)だ。iPhoneは「iPhone 11」が用意され、ストレージ容量が64GBのモデルは新規/MNPで49,300円(税込)、機種変更で62,590円(税込)。もちろん128GBモデル、256GBモデルもラインナップされている。一方で残念なことに、それら3機種のドコモオンラインショップでの取り扱いはなくなってしまった。もちろん、Xperia 1 II、Galaxy S20 5G、iPhone 11で従来プランを利用できなくなる訳ではないし、ドコモショップや量販店での購入は可能だ。それでは、ahamoの内容を改めてチェックしていきたいと思う。
ahamoのサービス内容
ahamoのサービス提供開始日は3月26日(金)。すでに先行エントリーが行われていて、3月25日までにエントリーの上、実際にahamoに加入すると「dポイント」(期間用途限定)が3,000ポイント進呈される。加入をほぼ決めているのであれば、25日までにエントリーしておく方がお得だ。先行エントリーはahamo公式サイトから行うことができる。さらに26日からしばらくの間はahamo公式サイトでの手続きの混雑が予想されるため、混雑緩和協力特典も用意される。3月26日から4月14日までの期間は混雑が予想されるため、4月15日から5月末までに申し込むと3,000ポイントが進呈される。先行エントリー分と合計で最大6,000ポイントを得られる。最大の特徴は「オンライン専用」と年齢制限だ。申込みはahamo公式サイトと公式アプリのみ、相談も専用チャットでのオンライン相談のみ、故障の際の受付窓口も専用サイトのみとなっている。原則として実店舗であるドコモショップでのサポートはなく、オンライン専用だという点には本当に注意が必要だ。普段、料金プランの変更や端末購入の際にショップ窓口で相談しながら行っている方には勧めにくいプランだということになる。一方で、普段から相談内容が特にない方、すでにドコモオンラインショップでの購入が中心となっている方などにとっては、オンライン専用によるネックはないと思う。そして、ahamoは20歳以上の個人に限定されているという点も大きな注意事項の一つだ。ahamoの主なサービス内容は音声通話、データ通信、SMS。音声通話は国内通話に関しては1回5分以内については何回でも無料となっている。5分超過分は30秒ごとに20円の従量課金だ。音声通話特典をauやソフトバンクはオプションとして基本プランから外したが、ドコモは残した。この点はau、ソフトバンクとの大きな違いだ。一方で、従来プランなら「ファミリー割引」グループ内のメンバー宛の国内通話は24時間いつでも1回あたりの時間制限もなく無料だが、ahamoからファミリーメンバーへの発信に関しては、対象外なので注意が必要だ。1回5分以内であればファミリーメンバー宛の発信も無料だが、超過分は前述した従量課金となる。しかし、従来プランに加入しているファミリーメンバーからahamoメンバーへの発信に関しては、従来通り時間制限なく無料のままとなっている。「ファミリー割引」に関する話では、ahamoの料金からの割引はない。しかし、従来プランに加入しているファミリーメンバーの「みんなドコモ割」の割引額が減ることもない。すなわち、ahamoのユーザーも「ファミリー割引」のグループメンバーの頭数としてのカウントはされる、ということになる。これは「ドコモ光セット割」にもいえる話で、「ドコモ光セット割」も「ペア設定」は可能だが、割引自体はない。データ通信は、4G、5Gどちらにも対応しているので、4Gスマホ、5Gスマホ、どちらだろうと手続きが変わることはない。そして、月間のデータ通信量の上限は20GBだ。ただし、今回「dカード」会員向けの増量特典が発表になった。「dカード」のユーザーは1GBの増量、「dカード GOLD」だと5GBの増量となる。結果、前者は月々21GB、後者は25GBだ。また、ahamoでは「テザリング」に無料対応している。テザリングで利用できるデータ量の上限は、ahamoで利用できるデータ量上限までなので、通常は20GB、dカード特典のある方は21GBもしくは25GBまでとなる。「キャリアメール」「留守番電話」「イマドコサーチ」「spモード コンテンツ決済サービス」には対応していない。「ケータイ補償サービス」には対応している。キャリアメール非対応なので、「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを利用できない。現在利用している方は注意して欲しい。留守番電話サービスも現在利用中の方は注意しなければならない。基本的にスマートフォンには「伝言メモ」の録音機能が搭載されているので、留守番電話サービスがなくても支障は少ないと思うが、電波の入らない場所、入りにくい場所では留守番電話サービスでなければメッセージ録音がされないので、特にビジネス用途でスマホを使っている方は注意が必要だ。「spモード コンテンツ決済サービス」についても、普段Google PlayやApp Storeでの有料アプリ、アプリ内課金の支払いに利用している方にとっては大きなネックになりかねないので気を付けるべきポイントだ。各種オプションサービスがahamoに対応しているかどうかは、こちらのページに記載されているので、オプションサービスを利用している方は事前にチェックしておこう。また、スポーツ動画配信サービスの「DAZN(ダゾーン)」に加入している方のうち2020年9月30日までにドコモとの協業プランである「DAZN for docomo」で契約している方は、今もなお通常料金の1,950円(税込)ではなく1,078円(税込)で利用できている。筆者も「DAZN for docomo」でDAZNを利用している一人だ。約半額なので、この特典はとても大きい。従来プランからahamoに切り替えた場合、この特典が継続されるのかどうかに関しては現時点では未発表のままで、ドコモはサービス提供開始までに明らかにするとしており、もうしばらく待つ必要がある(ahamo公式Twitterアカウントの該当ツイート)。↓※2021年3月25日、「DAZN for docomo」の特別割引料金がahamo加入後も継続されることが明らかにされました。詳しくはこちらの記事を参照下さい。前述したように、「dカード」なら毎月1GBの増量、「dカード GOLD」なら5GBの増量といった、データ量特典がある。さらに「dカード GOLD」のユーザーにはポイント還元特典も用意されている。毎月の「dカード GOLD」の利用金額100円につき、10%の「dポイント」が進呈される。ただし、上限ポイントは300ポイントまでなので、最大でも毎月300ポイントまでの還元に留まる点には注意が必要だ。
ahamoの対応機種
3月1日時点でのahamo対応機種は合計で93機種。うちAndroidは73機種となる。かなりの数の端末が対応しているので、あまり気にする必要はないと思うが、ahamo加入を考えている方は念のためチェックしておこう。iPhoneはiPhone 6以降、iPhone SEは第1世代から対応する。ただしiPhone 6/6 Plusでは下記「※1」の注意点に気をつけて欲しい。冒頭でも触れたように、au、ソフトバンク、UQ mobile、ワイモバイル、楽天モバイルの取扱い製品のahamoでの動作確認結果も後日公開された。下記リンク先の記事を参照して欲しい。→ドコモ、他社スマホのahamo動作確認機種一覧を公開。au、ソフトバンク、楽天モバイルなど多くの端末で基本動作確認
富士通LGSamsungSHARPSonyHuaweiGoogleその他※1:ネットワークサービス(発信者番号通知・着信通知 等)の設定ができません。※2:緊急通報(110、118、119)時の高精度な位置情報測位ができません。※3:セルフモード(機内モードなど)時に緊急通報(110、118、119)ができません。※4:4G端末について、制限事項以外にも一部機能が使えない可能性があります。
ahamoでの端末販売
ドコモの製品をオンラインで購入する主な手段はドコモオンラインショップだが、今回、ahamo公式サイトでの端末販売が行われることも明らかにされた。少なくとも現時点では3機種だが、特価なので要チェックだ。もちろん分割での購入もできる。
ドコモオンラインショップでの端末購入時の注意事項
ahamo加入にあたり、オンラインでの端末購入を考えている方には注意点がある。ドコモ及びドコモオンラインショップのシステム側の準備の問題だとみられるが、5月までに関してはやや面倒な注意点があるのだ。3月26日以降にahamo契約回線のユーザーがドコモオンラインショップにおいて端末購入する場合、購入手続き時に一旦「5Gギガライト」に変更する必要がある。その上で、購入端末が手元に届いてから再度ahamoへのプラン変更手続きを行う。そのためドコモオンラインショップでは直近での端末購入とahamo加入を考えている方には、ahamo加入前に端末を購入し、その後、26日以降にahamoへのプラン変更手続きを行うよう案内している。先にahamoに加入してから26日以降に端末購入すると、前述したように一旦「5Gギガライト」への切り替え、そしてahamoへの再切替の手続きが発生してしまうので、確かに混乱しかねない。しかも、ahamoとギガプラン間のプラン変更手続きは3回目以降はプラン変更当月はahamoとギガプランの両方の料金が発生するので、本当に注意が必要だ。まとめると、ahamoへの早期加入を考えている方でドコモオンラインショップでの端末購入の予定者は、先に端末を購入しておいて、それから26日以降にahamoへのプラン変更を行う、という流れになる。先行エントリーについては行っておいても問題ない。しかし、この問題は5月までの予定とされていて、それ以降はドコモオンラインショップでの端末購入とahamo加入を行えるようになる。
実際の申込み手続きにおける注意事項
3月25日夜、ahamo申込み手続きのシステム上の不具合発覚が明らかにされた。下に記載した2つの条件が揃った場合に不具合が発生する。条件が揃った時、既存のドコモユーザーがプラン変更のみでahamoへの申込み手続きを行うと、最後のステップにおいて、本来であれば申込完了画面が表示されるところ、通信ができないというエラーメッセージが表示されてしまう。手続き処理自体は正常に行われるとのことだが、見た目上、エラー表示によって不安になると思うので注意が必要だ。詳しくはこちらの記事を参照して欲しい。情報元、参考リンクahamoドコモオンラインショップ関連ジャンルの記事を探すahamoドコモまとめ通信サービス特集料金プラン記事をSNSなどでシェア