カシオ2021年10月の時計新製品を実機写真で!【アナログ】G-SHOCK・BABY-G編

huaweiwearabless 19/07/2022 618

カシオ計算機から2021年10月発売の時計新製品が発表されたので、いつもと同じように実機写真でご紹介しよう。今回は若干趣向を変えて、G-SHOCKとBABY-Gのアナログモデルから。

発表されたラインナップを見渡すと、すでに手馴れた感のあるCMF(※)モデルに加え、もう一歩、カシオウオッチの新たな世界観の追求に踏み込んだ製品も見受けられた。掲載した価格はすべて税込み。発売月は10月の予定。

※:Color、Material、Finish(色、素材、仕上げ)を変えることで、既存の製品に新たな付加価値を生み出すプロダクトデザインの考え方。

カーボン繊維強化樹脂製のモノコックケースとメタル素材を融合、12角形ベゼルも目を引く「MTG-B2000」。これをベースモデルに、(ケース部に加え)ベゼル周辺にもカーボン素材を採用してさらに軽量化を狙ったのが「MTG-B2000YBD-IAJF」(以下、MTG-B2000YBD)と、「MTG-B2000XD-IAJF」(以下、MTG-B2000XD)だ。どちらもCMFの手法を用いた製品だが、注目すべきはその外見が与える印象の違い。

MTG-B2000YBDは時計側面のベゼルフレーム部をカーボン素材に変更。最上層のカーボンシートを3時、6時、9時、12時位置で側面に回り込むように重ね、ラグ部分は筒状にカーボンシートを巻き付けて耐久性を強化。さらに、G-SHOCKのブランドカラーであるレッドをサイドラインに適用して、タフネスと先進性の印象を強調している。

一方、MTG-B2000XDはトップベゼルをカーボン化し、積層したグラスファイバー層に初採用のグリーンを用いた爽やかなデザインだ。

MTG-B2000XDのいわば王道的CMF手法だけでなく、MTG-B2000YBDの「一部パーツの仕様変更までも視野に入れた製品づくり」がラインナップに加わり始めたことは、カシオのCMF戦略の進化と多様化を感じさせる。

なお、MTG-B2000YBDはケース(SS部)とバンドがIP処理され、重さは131g。MTG-B2000XDはケース(SS部)のみIP処理で、重さは150g(ベースモデルのMTG-B2000Dは156g)。

そのほかの機能や仕様はベースモデルと同じ。Bluetoothとアプリ「G-SHOCK Connected」を介したスマートフォンリンクで正確な時刻(約300都市のワールドタイム含む)調整や、使いやすい設定変更ができることに加え、マルチバンド6とタフソーラー、高輝度なLEDライトなどを搭載している。価格はMTG-B2000YBDが159,500円。MTG-B2000XDが148,500円。

G-SHOCKのプロフェッショナル・ギア「MASTER OF G」(マスターオブジー)シリーズ。その中で、その名の通り防泥構造を持つ「MUDMASTER」(マッドマスター)にニューモデル「GWG-2000」が登場する。

今回登場するのは電波ソーラーとトリプルセンサーを搭載したシリーズハイエンドモデル「GWG-1000」の後継モデル。なお、スマートフォンリンク機能は搭載しない。

ケースは新開発のフォージドカーボンベゼルとカーボンコアガード構造を組み合わせたもの。ちなみに「フォージドカーボンべゼル」とは、樹脂の中に細かく粉砕したカーボン樹脂を練り込み、これをプレス成型して製造したベゼル。カーボンシート積層と比べて入り組んだ形状も成型しやすいため、ラギッドなデザインのMUDMASTERには最適な技術だ。

最大の特長である防塵防泥構造マッドレジストにも新機構を採用。各ボタンの付け根にSSのパイプと円柱形のシリコン材をシーリングとして配置しており、ボタンが押し込まれた状態ではシリコン材が潰れて横方向に広がることで、防泥性能を維持する。つまり、泥水や粉塵の中でも安心して操作できるのだ。

強度に勝るカーボンと、新マッドレジストの採用により、GWG-1000に比べてケース厚が1.9mmも薄型化。ちなみに外径は61.2×54.4×16.1mmmm、重さは106gとなっている。風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス。ブラックにレッドのポイントカラーの「GWG-2000-1A3JF」とモノトーンの「GWG-2000-1A1JF」2モデルで展開する。価格は99,000円。

カーボンコアガード構造によるG-STEEL史上最薄のケース、そして省電力モジュールと多層膜蒸着による高品質なダイヤルを実現したGST-B400に、ブラックダイヤルとグリーンIPのベゼルを採用した「GST-B400CD-1A3JF」が登場する。

カシオ2021年10月の時計新製品を実機写真で!【アナログ】G-SHOCK・BABY-G編

「GST-B400D」をベースモデルに、レトロなイメージすら感じさせる時計の定番色、グリーンをIPでフィーチャー。シルバーのケースとベゼル+ブラックの樹脂バンド「GST-B400-1AJF」では少々いかついイメージすらうっすら漂わせていたGST-B400が、爽やかなブルーグリーンの輝きを放つIPのベゼルとSSバンドを組み合わせた瞬間、真面目で礼儀正しい秀才に変身した。

BluetoothとアプリG-SHOCK Connectedを介してのスマートフォンリンク機能、ソーラー駆動、約300都市のワールドタイムなど、機能と性能はベースモデルと同じ。価格は59,400円。

G-SHOCK 初のアナログ・デジタルモデルをフルメタル化したAWM-500シリーズに新製品「AWM-500-1AJF」が登場。1989年に発売されたG-SHOCK初代アナデジコンビモデル「AW-500-1E」のデザインをメタルベースで再現している。

「あれ? 2020年11月に、すでに発売されていませんでしたっけ?」

記憶力に長けたあなたはそう言うかもしれない。が……、それはAW-500をオマージュしたメタルG-SHOCK「AWM-500D」。このモデルはインデックスがバーインデックスで、ケースとバンドのカラーはシルバーとゴールドがラインナップされた。

しかしオリジナルのAW-500は3時、6時、9時位置のインデックスが、それぞれ「15」「30」「45」になっているのが大きな特徴。また、ケースとバンドのカラーもブラックであることから、AWM-500Dは「AW-500を忠実に再現したモデル」ではない。いわば時計業界でよく耳にする旧モデルの「現代的解釈」や「デザインのアップデート」といった要素を込めたモデルなのだ。

一方、今回のAWM-500はインデックスも、ケースとバンドのブラックもオリジナルのイメージそのままだ(実はデジタル窓の位置が異なるのだが……)。

ベースモデルは、先にも挙げたAWM-500D。前述の通りインデックスとカラーをオリジナルのAW-500に近付けた以外は、電波ソーラーをはじめ機能と性能はベースモデルと同様。ケースとバンドのカラーはブラックIPで再現している。価格は74,800円。

ブラックをベースにブルー・ヴァイオレットをアクセントカラーに使用、バーチャルの近未来的な雰囲気を表現したシリーズが登場。

3モデルで展開。電波ソーラーモデルから「AWG-M520」と「AWG-M100」、そして八角形ベゼルとスリムケースで人気の「GA-2100」をベースモデルとしてチョイスしている。それぞれ、カラー以外の機能や性能はベースモデルと同様。

価格は「AWG-M520VB-1AJF」が25,300円、「AWG-M100SVB-1AJF」が26,400円、「GA-2100VB-1AJF」が14,850円。なお、AWG-M100SVB-1AJFは発売予定が11月以降へ延期されている。

G-SHOCKに続いて、BABY-Gのアナログモデルをご紹介しよう。まずはアクティブで洗練された女性に向けたBABY-G「G-MS」(ジーミズ)から。

Bluetoothとアプリ「BABY-G Connected」によるスマートフォンリンクに対応したメタルウオッチ「MSG-B100」シリーズのコンポジットバンドモデルに新色が登場する。今回のラインナップは、ダークブラウン×ピンクゴールドの「MSG-B100CG-5AJF」、そしてブラック×カーキの「MSG-B100CB-3AJF」の2モデル。

ベゼルは35面のカットで構成され、ソリッドでシャープな印象とIP処理による輝きをミックス。薄型ケースを採用し、ワイドフェイスデザインで視認性にもこだわった。また、山型の立体的なカットを施した針が光を反射し、ダイヤルに存在感を与えている。価格は各42,350円。

シンプルなラウンドケースに、視認性の良いワイドフェイスを組み合わせたニューモデル「BGA-290」シリーズ。BABY-Gの耐衝撃性能はそのままに、軽くスリムなデザインに仕上げている。

ケースとベゼル、バンドにはブラックとブラウンの上品で落ち着いたカラーをセレクト。ダイヤルにはローマンインデックスを配置してエレガントさを演出。針とインデックスには視認性と華やかさを考えてピンクゴールドを採用した。

ベゼルリングには、ベゼルの色に合わせたピンクゴールド(BGA-290-5AJF)とライトピンクゴールド(BGA-290-1AJF)を蒸着で表現、メタリックな煌めきが美しい質感に仕上げた。秋冬のコーデに特に合わせやすく、軽くて快適な装着感を味わえる2モデルだ。

ケースサイズは45.2×41.5×10.1mm、重さは33g。駆動は電池式で、電池寿命は約3年。電波時計やスマートフォンリンクなど、時刻の自動調整機能は搭載しない。価格は各15,950円。