カシオ計算機が2021年11月発売する時計新製品の中から、今回はOCEANUSの新作をお届けする。プレミアムライン「Manta」(マンタ)の話題性の高さから、紹介記事も比較的控えめになってしまいがちな「Classic Line」(クラシックライン)。だが、高級感と実用性、そして価格バランスの良さで堅実にOCEANUS人気を支えている。そのClassic Lineに、OCEANUSの世界観を広げるニューアイテムが加わることとなった。
完全新作は、OCEANUS史上初のスクエアケースモデル「OCW-T5000」だ。
今まで、多くの著名な腕時計メーカーがスクエアケースのタイムピースを発表してきた。ロレックス、ブレゲ、タグホイヤー、オメガ、ノモス、ロンジン、そしてもちろん国内メーカーなどなど、数え上げればキリがない。一流時計メーカーたるもの、やはりスクエアモデル、それもビジネスウオッチ――をラインナップしてこそ、ともいえる。
こうしたブランドのスクエアケースモデルは、その多くがクラシカルな印象を与える(あるいは実際にクラシックな)モデルだった。が、OCEANUSのClassic Lineは「Elegance, Technology」をブランドコンセプトに、先進のテクノロジーとスポーティデザインを併せ持っていなければならない。その点が、OCW-T5000をOCEANUSらしさあふれる新しいスクエアケースのクロノグラフに仕立てている。
四角形でありながら、流線型の要素を採り入れた滑らかなフォルムのケース形状を採用。各所の研磨仕上げを変えることで、時計全体の印象に緩急によるスピード感と高級感が伝わる。
ダイヤルは縦線のエンボスで、光の反射が非常にスタイリッシュ。ブランドカラーであるブルーを見切り板に取り入れたことで若々しさを感じさせ、さらにダイヤル端の都市コードが先進的で知的な印象を添えている。
チタンバンドモデルの「OCW-T5000-1AJF」と、バンドに牛革と高級皮革コードバンを採用した「OCW-T5000CL-1AJF」の2モデルをラインナップ。ちなみに、コードバンは馬のお尻の皮から取れる高級革の層で、ただでさえ希少な馬革の中でもさらに希少。「革のダイヤモンド」とも例えられるほどだ。
チタンバンドの留め具は、スライドアジャスト機構付き三つ折れ式ワンプッシュ中留。一方、革バンドの留め具は高級感のあるフォールディングバックル。機能面ではタフソーラー電波時計やモバイルリンク機能(スマホアプリと連携)を備えている。
ケースサイズは47.4×38.2×10.4mm。重さはチタンバンドモデルが81g、革バンドモデルが56g。ケースとバンドのチタン部分はチタンカーバイド処理済み。風防は両面無反射処理のサファイアガラスで10気圧防水。価格はチタンバンドモデル「OCW-T5000-1AJF」が165,000円、革バンドモデル「OCW-T5000CL-1AJF」が154,000円。
シンプル&ソリッドなモデルとして好評の「OCW-T4000」に、ブルーダイヤルと先に紹介した新作「OCW-T5000CL-1AJF」の革バンド(牛革+コードバン)を採用したモデルが登場。シンプルでソリッドな雰囲気と、やはり定番のラウンドケースを求めるユーザーの希望に応える。
すでに発売中のベースモデル「OCW-T4000-1AJF」のブラックダイヤルに対して、サンレイ風にギラリと輝く、メタリックブルーダイヤルの自己主張の強さも魅力だ。革バンドの留め具は高級感のあるフォールディングバックル。
タフソーラー電波時計にモバイルリンク機能など、機能と性能はベースモデルと同様。価格は104,500円。