アップルとGoogle、2つのハイテク巨人が協力した新型コロナ接触通知APIも米国ではほとんど使われず、感染拡大防止に役立たなかったとの調査結果が出ていました。各州の自由意志に委ね、またプライバシーに配慮したことが実効性を弱めた面もあったようですが、民主主義国でスマートフォンだけで人々の行動を変容させるのは難しいのかもしれません。
iPhone 13(仮)は9月14日発表?から次期Apple Watchは1mm大きい?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
ハイエンドMac mini、デザイン刷新と外部ポート追加で「数か月以内」に発売の噂
M1チップ強化版の「M1X」を搭載した次期Mac miniは2021年内には出ず、「マーケティング上の理由」(M1X MacBook Proと需要がかぶらないように)2022年に延期されるとの噂もありました。その直後に、改めて「今後数か月以内」に発表されるとの観測が伝えられています。
噂の発信源であるBloombergのMark Gurman記者は、アップルの社内情報に精通している人物です。以前もGurman氏は、M1X MacBook Proが「今後数か月のうちに」登場し、その後すぐにM1X Mac miniが発表されると述べていた経緯があります。
Gurman氏によれば、M1X Mac miniはハイエンドマシンの位置づけ。M1 Mac mini発売後もインテル版Mac miniはソフトウェア開発やビデオ編集用の上級モデルとして維持されてきたが、M1X Mac miniはそれに取って代わるというわけです。
ハイエンドMac miniが「デザインが刷新され、現行モデルよりも外部ポート増加」との予想は、すでに5月から囁かれていたこと。外部ポート構成の見通しは、具体的には4つのUSB-C/Thunderbolt 3ポート、2つのUSB-A、Ethernet、HDMI出力といったところです。また電源コネクターは、24インチiMacと同じく磁力式のMagSafeスタイルになると見られています。
このM1X Mac mini発売後も、現行のM1 Mac miniは安価なエントリーモデルとして存続し続けるとの予想が有力です。次期Mac miniはパワフルになりそうですが、お値段もこれまでの「Mac miniは買いやすい」とのイメージを塗り替えるのかもしれません。
iPhone 13で画面内Touch IDがテスト中、しかし採用は見送りとの噂
「アップルは次のフラッグシップiPhoneのために画面内Touch ID(指紋認証)をテストしていましたが、今年はそれが採用されることはないでしょう」とのMark Gurman氏による予想です。
画面内Touch IDは「マスクしたたま生体認証」と全画面デザインを両立する切り札と見られている技術です。それを、なぜアップルがiPhone 13に採用しないかと言えば、Gurman氏いわく「ハイエンドのiPhoneではFace IDに全力を注いでいる」ため。すなわちiPhone 13をテスト機として使ってはいるが、あくまで研究に過ぎず、今後のフラッグシップでもTouch IDを採用する見込みは薄いというわけです。
ではフラッグシップiPhoneで「マスクしたまま生体認証」(iOS 14.5以降の「Apple Watchによりロック解除」ではApple Payなどの決済はできない)は望めないのかというと、アップル社内で新型Face IDがテスト中との噂が持ち上がっています。
有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏によれば、新型Face IDはマスクをしていても、メガネが曇っていてもロック解除できるとのこと。マスクをしてメガネが曇っていれば顔の3分の2程度が隠れるはずですが、それでセキュリティが保てるのかは気になるところです。
Apple Watch Series 7(仮)、サイズが41mmおよび45mmに大きくなる噂
中国SNS(Weibo)から「今年のApple Watchは41mmと45mm」ということで、従来サイズよりも1mm大きくなるとの噂話が伝えられています。情報発信元のUnclePan氏は過去の予想もかなり正確だったとの評判もあります(第3世代Apple Pencilは外れていましたが)。
次期Apple Watch Series 7はベゼルが狭くなりつつフラットエッジ(端が角張った)デザインとなり、画面が広くなるとの噂は何度か報じられています。だとすれば、本体サイズが少し大きくなったとしても不思議ではありません。
ほぼ時を同じくして、やはり中国リーカーのDuanRui氏がApple Watchのレザーループバンドらしき画像をシェア(こちらも他人のWeibo投稿を転載)。そこには「44mm」ではなく「45mm」と刻印されています。
Apple Watch Series 745mm pic.twitter.com/vIjR5mvQ85
— DuanRui (@duanrui1205) August 26, 2021Apple Watch Series 7には新たな健康センサーが追加されない可能性が高まっていますが、プロセッサーを小型化し、その空いたスペース分だけバッテリー容量を増やすと噂されています。もしも1回の充電による駆動時間が、これまでの最大18時間から24時間以上に延びれば、睡眠追跡などにも使いやすくなりそうです。
次期MacBook Pro、14インチと16インチは同じCPU搭載の噂。14インチはかなり高価?
これまでMacBook Proシリーズは画面サイズにより搭載プロセッサなどが異なっていましたが、次期14インチおよび16インチは同じものになるとの噂話です。
実績あるリーカーDylan氏によると、「今年秋のMacBook Proはどちらも同じチップを積み、同じパフォーマンスになる」とともに「小型サイズを選ぶ人には勝利には違いないが、14インチは13インチよりもはるかに高価になる」とのことです。新型14インチはベゼルを狭くすることで現行の13インチと本体サイズは同じのまま、画面だけ広くなると長らく噂されています。
さらにDylan氏は、14インチと16インチが「どちらも同じM1Xを積む」とも付け加えています。本体サイズどころか違うカテゴリに属するMacが同じプロセッサを積むことは、すでに2020年末発売のM1 Mac(MacBook Air、13インチMacBook ProおよびMac mini)という前例があります。
まさにM1 Mac3機種は「お手ごろ価格で高性能」が人気を集めており、有名アナリストMing-Chi Kuo氏もインテル製CPUからAppleシリコンへの移行によりコストは削減されると述べていました。M1X搭載MacBook ProやハイエンドMac miniが投入されれば、再びMacのプレミアム価格が(それに見合った高性能とともに)戻ってくるのかもしれません。
iPhone 13(仮)の発売は9月17日? 第3世代AirPodsは30日発売とのウワサ
iPhone 13(仮)は本当に「iPhone 13」、9月14日に発表イベントの噂
今年秋のiPhone 13(仮)は9月発表が確実視されながらも、具体的な日にちについては見解が分かれています。今週も、そうした異なる予測が2つ届けられました。
ひとつは中国テックメディアITHhomeが伝えた中国EC(電子商取引)アプリらしき画像で、iPhone 13の全4モデルが9月17日に、続いて30日に第3世代AirPodsが発売されるというもの。ただしITHomeは誤ったスクリーンショットを公開したこともあり、信ぴょう性が保証されているわけではありません。
もう1つは、有名リーカーJon Prosser氏が発信している「「9月14日に発表イベント、17日に予約開始、24日に店頭で発売」という見通し。Prosser氏は今年3月23日に新製品発表イベントがあるとの予想を外したかと思えば、24インチiMacの仕様や多くのカラバリが用意されることは的中させていました。
これら2つは、大手証券会社Wedbushによる「発売は9月第3週」との予想とも符合しています。おおむね9月中旬にiPhone 13発表イベント、下旬に発売となる可能性は高そうです。