グーグル、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を発表

huaweiwearabless 22/07/2022 755

独自開発チップセット「Tensor」

Pixel 6とPixel 6 Proは、グーグルが「最も大きなハードウェアとしてのイノベーション」とする独自開発のチップセット「Tensor」を搭載している。パフォーマンスはPixel 5との比較で最大80%アップした。

「Tensor」のCPUは、Cortex-X1(2.8GHz)×2、Cortex-A76(2.25GHz)×2、Cortex-A55(1.8GHz)×4のオクタコア構成。GPUには、20コアの「Mali-G78」を採用した。また、プロセスノードはサムスンの「5LPE」となっている。

グーグル、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を発表

グーグルは「Tensor」の開発にあたり、同社が何年にもわたって培ってきたAIなどの知見を注ぎ込んだ。同チップセットの開発はPixel 3が市場で提供されているころから始まり、AIの研究者とともに、グーグルの機械学習に対して最適化できるようデザインしたという。

「Tensor」はコンテキストハブなどの活用によって消費電力を抑えることに成功し、省電力性に優れる。また、Pixel 6シリーズのより高度な画像処理(コンピュテーショナルフォトグラフィー)の実現にも、この「Tensor」が寄与している。

なお、グーグルの担当者は「Tensorに関して、既存のAndroidアプリやゲームとの互換性にも問題はない」としている。

また、セキュリティコアが組み込まれているのも「Tensor」の大きな特徴となる。アプリケーションのプロセッサとの切り分けが可能になり、機密性の高いタスクなどをセキュアな環境で実行できる。

加えて、セキュリティチップとして「Titan M2」が導入された。「Titan M2」は「Tensor」のセキュリティコアと連携しながら、ユーザーのデータやパスワードなどを保護する。

「Google Pixel史上で最も高度なセキュリティを実現した」とされるPixel 6シリーズには、最低でも5年間にわたるセキュリティアップデートが約束される。

「セキュリティハブ」と呼ばれる機能では、セキュリティに関する設定が一元化される。また、フィッシング対策機能も強化されている。