「キングセイコー」復活、レギュラーモデルに

huaweiwearabless 28/11/2022 548

セイコーウオッチは、1961年から展開していた高級時計「キングセイコー」シリーズをレギュラーモデルとして復活、5機種を2月18日に発売する。機械式の腕時計で、価格は198,000円。全世界で展開する。2月18日はセイコーブティックでの先行発売で、7月8日からセイコーウオッチサロンで発売する。

セイコーは国産腕時計の最高峰を目指し1960年に「グランドセイコー」を誕生させ、翌1961年にはグランドセイコーより価格を抑えた「キングセイコー」を誕生させている。どちらも国産の高級腕時計として独自の設計思想が反映される一方、デザインコードを共有するモデルもあり、1960年代は兄弟シリーズのように展開されていた。

キングセイコーのレギュラーモデルとしての復活にあたってベースになったのは、「KSK」と呼ばれる2代目キングセイコー。発売当時、防水性能の実現や、時刻合わせに使う秒針規制装置(秒針ハック機能、秒針を停止できる機能)を備えたことで実用性を進化させたモデルとして評価され、シャープなケース、ボックス型の風防などでキングセイコーのオリジナリティも確立した。

1965年発売のキングセイコー 2代目モデル、“KSK”

SDKSの品番が与えられる復活モデルは、オリジナルに近いケース径37mmのコンパクトな本体で、太く力強いラグ(かん足、ベルトとの接合部)を際立たせた現代的なスタイリングを実現。ケースは多面カットが施され、鏡面仕上げとヘアライン仕上げを組み合わせてシャープな質感に仕上げた。風防は内面無反射コーティングが施されたボックス型サファイアガラス。低重心化が図られ、快適な装着性を備える。

ダイヤルは多面カットが施された立体的なインデックス(指標)のほか、太く長い針も継承、優れた視認性を確保する。12時位置のインデックスはKSKから受け継ぐ形で、天面にローレットが刻まれたユニークな形状。

「キングセイコー」復活、レギュラーモデルに

ダイヤルのカラーは全5種類をラインナップする。オリジナルを再現するシルバーカラーのモデル「SDKS001」は、1965年発売のKSKを再現する。そのほか縦のヘアラインパターンのメタリックグレー、放射状のサンレイパターンのチャコールグレー、ブラウン、レッドのカラーがラインナップされる。

キングセイコーの盾をモチーフとしたマークも復活、リューズと裏蓋に刻まれる。

ブレスレットは、当時をオマージュしたデザインの多列ブレスレットを新たに開発。ケース同様に鏡面仕上げとヘアライン仕上げで分けた多面構成で、光の躍動を生み出すデザインとした。

なお、キングセイコー用として、別売りのストラップ5種類も発売。カーフスキンのベルト(17,600円)が4種、スエード調合成皮革ベルト(16,500円)1種がラインナップされる。Webサイトでは時計本体と組み合わせをシミュレーションできるページも用意される。

ムーブメントは機械式で自動巻きの「キャリバー6R31」が搭載される。精度は平均日差+25秒~-15秒。振動数は21,600振動/時。石数は24石。

オリジナルのKSK同様にカレンダー機構を省いたモデルで、ダイヤルの美しさを際立たせた。パワーリザーブは約70時間と長時間で、週末の2日間は着けなくても止まらないなど、現代のライフスタイルに合わせた仕様。

ケース・ブレスレットはステンレススチール製。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧防水)。ケース径は37mm、厚さは12.1mm。