高品質でこだわりのダウンが最近のトレンドに
「ここ数年はダウンの品質がかなり向上していて、高品質ダウンがトレンドになっています。ダウンの品質はFP(フィルパワー)の数値で表記されるのですが、高級羽毛布団はだいたい500~600FPなのに対し、アウトドアダウンジャケットはあらゆる環境下で使うことを想定するためほとんどが600~800FPの高級ダウンを使っています。なかには900、1,000といった最高度のダウンを使っているものもあるんですよ」
高品質なダウンを使っているアイテムの中でも、西永さんのおすすめはPOLEWARDSの新作「DOWN PARKA Reprint」(75,900円)。日本山岳遠征隊が世界の山に挑戦する際に採用されたモデルの復刻板です。
「POLEWARDSは専用工場で羽毛を精製しています。しかも5つの分離技術を駆使して10もの工程で汚れや不純物を取り除くというこだわりよう。こうすることでFPの数値が同じでも軽く、へこみづらい高品質なダウンに仕上げることができます。また、チリや未熟なダウン、羽毛がない部分などが残ってしまうと表生地をキズつけてしまうもの。この商品のようにダウンの質が良いと値は張りますが、表生地をキズつけず、ダウンがへたることがないので長く使うことができるわけです。このほか、動かしやすい肩まわりの裁断、胸ポケット、フラップ付きのハンドウォーマーポケットなど、ボリューム感も含めて日常使いしやすいと思います」
POLEWARDSDOWN PARKA Reprint(75,900円)。M、L、XLの3サイズ展開で、Lサイズで1,150gと軽量。カラーはネイビー、ブラックPOLEWARDSの高品質ダウンを生み出す10の精製工程最近は、表地に防水を施したもの、寒さの要因となる雨や風を防ぐことで価値を持たせているアイテムも豊富です。
「ゴアテックスを使ったザ・ノース・フェイスの『Mountain Down Jacket』(68,200円)は表地に70デニールという防水アウター並の糸を使っているので、防水だけでなく丈夫さも魅力です。ダブルフラップ仕様のフロントはスナップボタンを使ったクラシカルなデザインで、汚れやホコリを徹底的に除去したクリーンなダウンを使用しています」
ザ・ノース・フェイス Mountain Down Jacket(68,200円)。カラーはニュートープのほかにユーティリティブラウンもある