本物そっくりのサイトに誘導して個人情報を盗むフィッシング詐欺。魚釣りの疑似餌にちなんだ手口だが、NTTドコモを名乗るフィッシング詐欺が横行している。
月末を狙ったのか、9月30日から10月1日のわずか2日間で、1200人に1億円もの被害が出た。いったい、なぜこれだけ多くの人がだまされるのか?
「ユーザー様に現金進呈サービスをしております」NTTドコモを騙る詐欺の頻発を報じるのはNHKニュース(10月2日付)「ドコモ名乗るフィッシング詐欺に注意を 被害は約1200人で1億円」だ。こう伝える。
「NTTドコモは、利用者のスマートフォンにドコモを名乗るショートメッセージが届き、不正にギフトカードなどを購入させるフィッシング詐欺の被害が発生したと発表しました。9月30日から1日にかけて『ご利用料金のお支払い確認が取れておりません。ご確認が必要です』などとドコモのお客様センターを名乗るショートメッセージが利用者のスマホに届いたということです。記載されたリンク先をクリックすると、不正なアプリのインストールを促され、4ケタの暗証番号を入力すると、気付かないうちにアップルのギフトカードなどを購入させられます。会社では、何者かが暗証番号を悪用し不正にギフトカードを購入させるフィッシング詐欺だとしていて、被害はおよそ1200人、総額は1億円にのぼり、全額を補償することにしています。NTTドコモでは、身に覚えのない内容のメッセージを受信した場合は、リンク先をクリックして暗証番号などを入力しないよう、注意を呼びかけています」【次のページ】具体的にはどういう手口だったのか――。NTTドコモが10月2日に発表した...