ポラールの最新スマートウォッチ「Grit X Pro」は、高価だけどアウトドアにはもってこい

huaweiwearabless 27/11/2022 518

見た目もかっこいい。

Polar(ポラール)は運動好きな人にとってはおなじみのブランドですが、コロナ禍にもかかわらず、昨年新しいアウトドア系スマートウォッチを3つもリリースしたことで印象に残っているという人も少なくないかもしれません。

そんなポラールから今回は「Grit X」の進化版となる新しいスマートウォッチ「Polar Grit X Pro」(499.95ドル〜:約5万6600円〜)、さらに既発製品「Vantage V2」(国内価格 7万6780円〜)、「Unite」(国内価格 2万1780円)の機能アップデートが新たに登場。さっそくどんなものかチェックしていきましょう。


「Grit X」の進化版:「Grit X Pro」

まず新しいスマートウォッチPolar Grit X Proは、昨年登場した「Grit X」の機能(ポラールならではの詳細なアクティビティ指標、パフォーマンステスト、睡眠トラッキング、ナビゲーション、リカバリーデータ)はそのままに、サファイアガラスレンズ採用で耐性アップ、常時オンディスプレイのふたつのダッシュボード(ロケーション、日の出/日の入り時間)、ナビゲーションの新機能としてルートや標高の表示といった要素が新たに加わりました。バッテリー駆動時間は変わらず40時間となっています。

ポラールの最新スマートウォッチ「Grit X Pro」は、高価だけどアウトドアにはもってこい

Grit X Proのカラー展開は「Nordic Copper」、「Black DLC」、「Arctic Gold」の3色。このほか上の画像のようなチタンモデルも登場。価格はさらに100ドル上がりますが、「超」耐性が期待できる航空機用チタン素材を採用しているとのこと。ケースは12%軽量で、バンドはエキストラパーフォレーテッドレザー素材になっています。

全体的に革新的…というよりは、ちょっとした機能向上が期待できるアップデートとはなっていますが、特に常時オン画面はアウトドアスポーツの場面で役立つはず。

「Vantage V2」での新機能

また、もっと興味深いのが、ソフトウェアアップデートによりVantage V2のアウトドア機能が高まったこと。常時オンの画面に高度計、位置座標、日の出/日の入り時間が表示されます。また、新規プロファイルを使ってルートを計画できるGrit Xのトラックバック機能も加わります。それからジムのマシンやモバイルアプリでVantage V2を心拍センサーとして使用することもできるようになります。

デザインに関しては、Vantage V2「Shift」エディションが新たにリリースされ、バンド部分を簡単に付け替えられるようになるとか。価格は550ドル(通常の「V2」と比べ50ドル高い)。V2の既存ユーザーは50ドルで「Shiftエディションバンドル」を購入し、アップグレードすることができます(これについては、この付け替えやすいバンドを最初からVantage V2に採用すべきだ!という声もありそうですね…!)。ちなみに色はレッドバージョンもあるそうです。

「Unite」もアップデート

Uniteにはレッドとティール(緑系)の色も新たに追加され、ソフトウェアアップデート(ウィークリーサマリーやワークアウト中のエネルギーソースの詳細、ジムで心拍センサーとして使用できる機能など)の対象にもなっています。

ポラール独自の路線に注目

ここで疑問なのが、なぜポラールはアウトドア分野に参入しようとしているのか。同社いわく、新しい場所へ出かけることは睡眠を13%向上させたり、ランニング中の平均心拍数を低下させたりと、健康上のメリットが多いとのこと。

もちろん、ウェアラブル製品が数多くあるなかで、おそらく他社と差別化するための戦略とも考えられます。というのも、Apple WatchやSamsung(サムソン)Galaxy Watch 4は見た目も美しく、滑らかで高度なデバイスではあるものの、ハイキングで電波が悪い場所を数時間歩き回るのに十分かといえば、ちょっと路線が違うともいえるからです。こうしたフラッグシップモデルがますますスマートになり、カジュアルなユーザーを巻き込んでいくのであれば、Garmin(ガーミン)、Suunto(スント)、そしてポラールといったフィットネスファーストなブランドが、よりニッチな分野へ向かうのは当然ともいえる動きなのかもしれませんね。