Razerの出展ブースの独特な世界観を堪能するのも、CESの醍醐味のひとつ。
過去にもRazerは、巨大すぎるキーボード、3画面ラップトップ(Project Valerie)、光るゲーミングマスク(Project Hazler、そして Project Zephyr Proとしてパワーアップして今年のCESにも登場)、そして今年もずいぶんと前衛的なやつ、やってくれました!
「Project Sophia」は、13の個別モジュールを備えたゲーミングデスクのコンセプトモデル。各モジュールの位置を変えて、ユーザーの好みにあわせてカスタマイズ可能になっている独特なコンセプトです。Tronっぽいです。互換性が想定されているハードウェアには、セカンダリースクリーン、システム監視ツール、タッチスクリーンホットキーパネル、ペンタブレット、外部キャプチャカードなどがあります。
たとえばDJなら、オーディオミキサーとタブレット、サラウンドサウンドシステムを使いやすいように配置できますね。デジタルアーティストならタッチスクリーンデジタイザーと写真編集用のモジュールを配置したり。ストリーミング配信をしたければ、カメラ、マイク、コントローラーをデスクに取り付けることができそうです。
「Project Sophiaは、ゲームやワークステーションなどPCユーザーのさまざまなニーズに対応し、ワークスペースを移動する必要がなくなるという、当社の未来のビジョンです。ホットスワップ可能なモジュラーシステムにより、ユーザーは無限のフレキシビリティで素早くデスクを再構成できます」と、Razer社のグロース担当副社長であるRichard Hashim氏は述べています。
これをどうやって稼働させるのか気になったと思いますが、Razerは「最新のIntel CPUとNvidia GPU」を搭載した基板を、ガラス天板の裏側にマグネットで取り付けられたスリムなシャーシに収まる仕様にするようです。古くなったらシャーシをさっと取り外して交換することができるとのこと。また、デスクの裏側には65インチの有機ELパネルが接続されていて、一種のモニターにもなっています。
もちろんRazerなので7色に光ります。それぞれのモジュールの輪郭を好きな色相で光らせることができます。しかしながら、使いたいハードウェアのモジュールがきちんと収まって、平面上で使うことになるため、角度を付ける必要がないことが前提です。そもそもデスクがでかすぎるので、これを実用的に使える人はどれだけいるのかという疑問も残りますが、まあ、こういう「ぼくの考えたさいきょうのゲーミングデスク」みたいな夢を見るのが、CESの楽しみでもありますからね。
ゲーミングチェア「Enki Pro Hypersense」も同時発表
新しいコンセプトのゲーミングチェア「Enki Pro HyperSense」も同時に公開されました。ゲームのプレイ中や動画視聴中に、さらに没入感を感じられるように設計されています。
この椅子もまだコンセプト段階。映画館用のシート等を手がけているD-BOX社製の触覚フィードバックユニットが追加されていて、『Forza Horizon 5』、『F1 2021』、『アサシン クリード ヴァルハラ』など2,200のゲーム、映画、テレビ番組、Netflix、Disney+、Amazon Primeなどの番組がサポートされているようです。
Razerによると、ソフトウェアで直接サポートされていないゲームでも、Direct Input Hapticsを使うことで触覚フィードバックを得ることができ、さらにコントローラー、キーボード、マウス入力でもフィードバックを得ることができるとのこと。たとえば、昔のシューティングゲームで遊んでいても、銃声音を感じることができるということです。
合成革製で、ヘッドレストはRGBライティング付き(ここはやはりRazer)、クッション性のある背もたれ、ランバーサポート等を備えています。
Source: Gizmodo US