iOS15の新機能! 紛失したiPhoneの電源がオフでも探す方法
iOS 15のアップデートで、Appleは「探す」機能をさらに強化しています。この機能では通常、紛失したApple製デバイスの検索、位置の特定、データの消去を行うことができますが、iOS 15を搭載した一部のバージョンのiPhoneでは、電源を切ったあと(泥棒が最初にすること)でも追跡が可能となります。これはどのような仕組みなのでしょうか。また、iPhoneの電源を完全に切ることはもうできないのでしょうか?
オフラインでのiPhoneの追跡はどのように行われるのか?
Appleは今後、低消費電力のU1チップを使って、iPhoneの電源を切った後でも位置情報を追跡し続けます。この機能は、一部のiPhone(iPhone 11以降、最新のiPhone 13およびiPhone 13 Proを含む)にiOS 15をインストールすると、デフォルトで有効になります。この機能が使えるiPhoneは以下の通り。iPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro MaxiPhone 12 mini, iPhone 12, iPhone 12 Pro, iPhone 12 Pro MaxiPhone 13 mini, iPhone 13, iPhone 13 Pro, iPhone 13 Pro MaxiPhoneの電源を切っても、Appleはカスタムセキュアアプレットを介してLow Energy Bluetoothチップを稼働。iPhoneの他の部分は完全にオフになります(Hey Siriリクエストなどのバックグラウンドタスクに使用されるalways-onプロセッサも含む)。もうひとつの要素は、AppleのUltra Wide Band U1チップです。AirTagと同様に、iPhoneは暗号化された安全なビーコンを周囲のAppleデバイスに送信し続けます。そして、誰かが電源がオフになっているiPhoneの近くを通ると、iPhoneはそのビーコンを拾い、「探す」ネットワークを使って安全に情報を送信します。より専門的な説明をお求めの方は、Naehrdine氏のブログ記事とHector Martin氏のTwitterスレッドをご覧ください。なお、この機能はアメリカ、ロシア、インドネシアなど限定的に利用が解除されており、日本ではまだ未対応です(2021年10月19日時点)。